精神分析の分類のまとめ

今まで散々神経症について記述してましたが、ここでもう一度改めて整理します。
まとめ↓
全体像
http://aikansyheiwa.blog21.fc2.com/blog-entry-5.html
神経症の概要
http://aikansyheiwa.blog21.fc2.com/blog-entry-7.html
神経症者の特徴①~④
http://aikansyheiwa.blog21.fc2.com/blog-entry-8.html
http://aikansyheiwa.blog21.fc2.com/blog-entry-9.html
対処法
http://aikansyheiwa.blog21.fc2.com/blog-entry-10.html
全体像を見る中で神経症→人格障害→精神病という図が出てきていますが、もう少し詳しく説明したいと思います。
診断基準にはDSM-ⅣというのとICD-10というのがあり、
どちらを使うかはお医者さんによって違います。
【神経症(Neurose)レベル】
※自我には問題ない、フロイト的に言えば抑圧しているため問題ないとは言えないが、
自我を鍛え直せるという範囲です。
ex)
軽度のパニック障害
軽度の強迫性障害など
DSM-IVからは神経症という言葉は省かれ、違う名称になっています。
↓
【人格障害(パーソナリティ障害)レベル】
※神経症と精神病の境界線にあるためボーダー(境界例)
正常な人がボーダーを越えると異常になります。
自我自体に問題があるので、
これ以降は「鍛えれば済む話ではない」です。
ex)
①ICD-10のF60特定の人格障害
妄想性人格障害
統合失調質人格障害
非社会性人格障害
情緒不安定性人格障害
衝動型
境界型
演技性人格障害
強迫性人格障害
回避性(不安性)人格障害
依存性人格障害
自己愛性人格障害
受動-攻撃性(否定的)人格障害
②DSM-IV-TRによる10種類の人格障害
クラスターA
風変わりで自閉的で妄想を持ちやすく奇異で閉じこもりがちな性質を持つ。
妄想性人格障害
統合失調質人格障害
統合失調型人格障害
クラスターB
感情の混乱が激しく演技的で情緒的なのが特徴的。
ストレスに対して脆弱で、他人を巻き込む事が多い。
反社会性人格障害
境界性人格障害
演技性人格障害
自己愛性人格障害
クラスターC
不安や恐怖心が強い性質を持つ。周りの評価が気になりそれがストレスとなる性向がある。
回避性人格障害
依存性人格障害
強迫性人格障害
付録Bの人格障害
抑うつ性人格障害
受動攻撃性人格障害
↓
【精神病レベル】
※完全に自我が壊れている状態
エミール・クレペリンやカール・ヤスパースによれば3大精神病として
統合失調症・双極性障害・てんかんが位置づけているが、
よく言われる2大精神病は「精神分裂病」と「鬱(うつ)病」です。
精神分裂病は「認知」が冒される病気(幻聴や妄想に支配)である。
(計算能力や知能テストには変わりはないため殺人する時は用意周到で計画的であります。)
鬱(うつ)病は「感情」が冒される病気です。
精神病は更に
内因性‥発病の原因がはっきりしない
心因性‥トラウマや心的ダメージが原因
器質性‥脳の外傷が原因
の3種類があります
人に悩みを植え付ける根源である神経症・人格障害者への考察・対処法まとめリンク
http://aikansyheiwa.blog21.fc2.com/blog-entry-243.html
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