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【対策】クロバネキノコバエが大量発生!駆除対策する!【駆除・殺虫】

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つい先日から、部屋の隅や床、窓枠に大量の黒い小さな虫が大量発生しました。

Twitterで書き込んだら、意外に同じ被害に悩まされている人が多かったようなので記事として書きます。

↓微グロなのでサムネイルで画像は小さくしてあります。クリックで大きくなります。

クロバネキノコバエクロバネキノコバエ3
(ゴミやほこりや毛髪に見えますが、全部虫のかたまりです。画像はA4用紙にちりとりで集めたものを広げてみました。ちょうど写真サイズがA4用紙です。いかに大量か分かるはずです。)

大きさは0.5mm~2mm程度、まさに黒ゴマ程度の大きさ。羽があって、たまに飛びますが、基本は這(は)ってうごめきます。
そして指で潰しても殺虫剤を軽くかけるだけでも容易に死にます。

顔に飛んできたりして不快なこの虫は

正式名称「チビクロバネキノコバエ」

略称で「キノコバエ」「クロバネキノコバエ」と言うそうです。

要するにコバエです。


過去にも、愛知県豊橋市や広島県広島市では平成22年、23年、愛知県岡崎市では平成23年、京都府宇治市では平成23年、岐阜県多治見市では平成23年、静岡県熱海市では平成19年に大量発生の事例があるようです。
(広島市では給食センターがやられて給食が中止になった事例もあります)

水分を適度に含んだ腐葉土などのある場所(野山、畑、植木鉢等)から発生しているので、どちらかと言うと地面からやってきます

窓やドアに網戸をせずに、完全に施錠しても入ってきます。もちろん網戸を閉じればある程度は防げますが、アリよりも巧妙に壁の小さな穴やスキマから入り込んできます。

見る限り、主に早朝7~10時くらいに大量発生して大量に死んでいきます。


自分の家だけだと思ったら、近隣の家の全てがこのコバエ被害に悩まされており、殺虫対策している自分の家は比較的まだ少ない方でした。
何の殺虫対策もしていなかった近隣の家では、砂場の山ほどのコバエの死骸の山ができていました。


私自身も長年、農薬専門店で働いているので、本気でこの虫を駆除したいと思い、試行錯誤しました。

あまりに大量発生すぎて完全にシャットアウトすることは難しいかもしれませんが、自分の家の殺虫対策を【屋内】と【屋外】を分けて紹介します。
少なくても少なくなることは近所と比較して実証済みです。

【屋内編】

まず基本的なところでキンチョールは必須です。微量でも死にます。死んでから掃除する時に使います。



次に電池型のノーマットです。これだけ大量発生ではコンセント型ノーマットは置く場所が壁際に限られてしまいます。
また「おすだけベープ」「おすだけノーマット」というスプレーをシュッとやるタイプのものは全く効果ありませんでした

なので電池型でどこでも移動して置けるノーマットが節約で汎用性が高いです。電池は最初から付属しています。


蚊取り線香も焚くと効果があります。焚いた部屋と焚かなかった部屋で比較した場合、明らかにコバエの量が少なくなっていました。



クロバネキノコバエはあまり飛ばないので、ハエ取り紙やコバエポットンなどの飛ぶハエ向きの商品はあまり無意味です。


掃除で一番便利に感じた道具がこれでした。俗に言う「コロコロ」です。

虫が小さすぎるがゆえに掃除機では限界があり、ぞうきんでは引っ付くだけで拭ききれません。これがベストです。

消費しやすいのでスペアまでいくらか準備しておくといいでしょう。




【屋外編】

虫コナーズのスプレー版です。網戸にかけると2ヶ月もちます。
30日~200日(1ヶ月~3ヶ月=要するに虫の出る夏場限定)の設置型の虫コナーズと内容量の殺虫成分はスプレーでも同じなので1本あると便利です。



通常の虫コナーズです。これは毎年6月辺りになったら必ず玄関、裏口ドアや、窓付近に引っ掛けておきます。
スプレー型とこの設置型は、汎用性を考えて両方必須です。



家の周囲を囲うように、必ず粉剤の殺虫剤を散布します。本来であれば6月の梅雨前に撒くのがベストです。
(雨になると虫が家に逃げ込んでくるので、そこで逃げ込んだ虫が夏に屋内で発生する。ムカデやゴキブリ等にも有効です)

わる虫フマキラー粉剤 アリムカデ 1kg


家の周囲にまく薬

家の周囲に撒く殺虫剤

過去に、家の周囲に撒く粒剤の研究をしたのですが、上記の商品ならピレトリン、カルバリル、ファルネシルアセトン。内容量同じで農協で扱われているシャットアウトSE(※)より安価です。
シャットアウトSE(※)


なぜ上記の粉剤を推すかというと、ちょっとここで専門的になって恐縮ですが比較を書いておきます。

ホームセンターで見ると、更に300円くらい安い殺虫粒剤があります。
しかし内容量がファルネシルアセトン、d-T80フタルスリン、ディートなのです。市販粒剤のd-T80フタルスリンはD-テトラメトリンの別名です。
三井化学シャットアウトSEのエトフェンプロックス(別名ベクトロン)と同じく合成ピレスロイドなのですが、ディートとカルバリルは発がん性も確認されており、あまり人の体にもよくありません。しかもディートは長時間もちません。だから配合されてる市販の殺虫剤は少し安いです。

粉剤は無自覚に風で吸引してしまったり、お子さんが触ったり、ペットがつけてくる可能性があるので、慎重に選びます。

フマキラー粒剤はファルネシルアセトン、ピレトリン、カルバリル。シャットアウトSEはエトフェンプロックスとカルバリルと言う内容成分です。

カルバリルは避けられないとして、エトフェンプロックスは合成ピレトリンなので、やはり天然トマト成分のファルネシルアセトンの方が天然殺虫成分なのでお得であり、安全です。

よってこれがベストです。(最寄りのホームセンターでは扱っておらず、Amazonで購入しました。

わる虫フマキラー粉剤 の わる虫フマキラー粉剤 アリムカデ 1kg

(3LDKならこれ3本でちょうど家が一周できる位の量です。)

クロバネキノコバエも、地面から湧いて這(は)う虫なのでこれが効果的です。


これらの対策をして、ずいぶんと減らすことに成功したと思います。

いくら市町村の被害のホームページを見ても、具体的な商品名や薬品名で対策を書いていないと思うので、このページが参考になれば幸いに存じ上げます。

↓続編のページを書きました。


進撃のキノコバエ!不快害虫が大量発生!有効な対策方法まとめ!


http://aikansyheiwa.blog21.fc2.com/blog-entry-1969.html



最後に市町村の被害対策ページも参考に転載しおきます。


(転載始め)
______________________________________________________________________________________

クロバネキノコバエ類 (第2報)
広島市内で、6月初めから大きさ1~2mmのクロバネキノコバエが大量発生しています。
このクロバネキノコバエの特徴及びその対策は下記のとおりです。
クロバネキノコバエは、刺すなど人に被害をおよぼすことはありません。

1.クロバネキノコバエの特徴
    体長  1~2mm
    体色  黒色~暗褐色
        羽があります

2.生態
・ 気温が上昇することにより、時に、大量発生することがあります。
・  雨が降った翌日が晴れると、多く発生します。
・ 1日のうちでは、朝方(夜明けから午前10時頃)に多く発生します。
・ このハエは、水分を適度に含んだ腐葉土などのある場所(野山、畑、植木鉢等)に産卵し、
幼虫・蛹を経て、20日程度で成虫になります。
・ クロバネキノコバエは発生場所など不明な点がまだ多く、駆除することがむずかしい虫です。

3.発生時期
4~6月及び9月~11月 

4.対策
・ 朝方は、窓をしめる、隙間をふさぐなど隙間対策をとってください。また、アミ戸に殺虫スプレーを
噴霧することも効果的です。
・  屋外に扇風機を置いて、侵入経路となる窓、ドアに成虫が近寄らないように横や下から風を送るのも有効です。
・  屋内換気扇を使用する場合、窓を閉め切ると屋内の気圧が低くなることで成虫がドア、サッシの隙間から吸い込まれることがあるため、大量発生している時間帯での換気扇の使用には注意が必要です。

5.現在の発生状況
クロバネキノコバエは全市的に発生しています。
特に発生の多い地域は、東区(光町、若草町、牛田)、西区(己斐中、己斐東、三滝本町)です。

6.過去の発生状況
・ 広島市では、これまで、クロバネキノコバエが大量発生した事例はありません。
・ 愛知県豊橋市では平成22年、23年、愛知県岡崎市では平成23年、京都府宇治市では平成23年、
 岐阜県多治見市では平成23年、静岡県熱海市では平成19年に大量発生の事例があります。
 いずれも梅雨時期に発生し、秋の発生はみられていません。

______________________________________________________________________________________
(転載終わり)
広島県広島市 クロバネキノコバエについて より
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/0000000000000/1339652935994/index.html


(転載始め)
______________________________________________________________________________________

【対策方法】

◆大量発生する時間帯は窓やドアを閉め切るようにする。

◆屋内換気扇等の稼動により、屋内の気圧が低くなることで、成虫がドア、サッシの隙間から吸い込まれることがあるため大量発生している時間帯は使用を控える。

◆屋外に扇風機等を置いて、侵入経路となる窓、ドアに成虫が近寄らないように横から風を送る。

◆屋内に大量発生したとき、殺虫剤で駆除することはできる。(ただし、一過性である。)
______________________________________________________________________________________
(転載終わり)

愛知県豊橋市ホームページ クロバネキノコバエについて より
http://www.city.toyohashi.aichi.jp/bu_kenkou/seikatsueisei/kinokobae.html

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朝方大量発生するコムシはキノコバエと言うんですね

 はじめまして、先日我が家でも大量に発生して困ってました。
うちの場合は、 アルミサッシの滑りを良くする為に使ったバイク整備用のグリスに誘引されて、サッシの隙間から室内にまで入り込んでいたようです。

熱湯でグリスを流し綺麗にしたところ、2日後には室内には全く出てこなくなりました。
ご参考までに。

No title

こんにちは。

ハエの大量発生に困って居たので、参考にしたいと思います。

Re: やっと見つけました

>あやこさん

そうですね。このハエの正体が「キノコバエ」と気づくのに私も時間がかかりました。

体中を這い回るので、いなくてもいるような錯覚を覚えることもありますね…('-';

メンタル的なダメージを与えてくることは経験者として共感いたします…。

やっと見つけました

毎朝、起きるとトイレや寝室に大量に黒い物体が死んでます
時に、寝てる私の腕を歩いたりで寝不足の日々が続いてストレスになってきてます

返事ありがとうございます、今日は特にひどかったです。(--;) 外にも出れないぐらいでした。 おかげで肋骨あたりに激痛が、骨は大丈夫だったけど筋肉かな、 鼻炎みたいに鼻水タレタレにもなりました(>_<)多分この辺りでは家が一番ひどいです。風が通りにくいせいかなーと思います。明日も掃除頑張りますよ!

Re: タイトルなし

>しみきよさん

> 友達にこの記事を教えてもらいました。去年から大量発生で1週間くらい前から毎日大掃除でノイローゼになりそうです。このハエは一度発生したら毎年発生するんですか?またいなくなることはないんですか?
> 交代勤務の息子には気の毒で…。何十年も現れなかったのに…。

コメントありがとうございます。

管理人の時ニールです。

お気持ち、とても御察しします…。本当にノイローゼになってしまいそうですね(´・ω・)

これは体験したからこそ、よく分かる苦しみですね。
私も毎日が大掃除です・・・。
不安な気持ちもよく分かります。

このキノコハエはここ数年の間で日本の各地でポツポツと出始めたハエで、あまりの種類の多さに研究者もおらずデータが少ないです。


ただ見ていると、前年はハエが発生したのに、今年は発生しなかったという市町村も存在します。

私の今のところの体験だと、去年発生して、今年もまた同じような時期・同じ時間に発生しています。
梅雨明けから熱くなってきた頃の明け方の涼しい時間ですね。

山や田畑の多い地域(特に森林伐採してそのまま放置してあるような)の近くが、繁殖する腐葉土が作られやすいので、特に沸きやすいです。

おそらく腐葉土の土に還るまでを考えると最低でも5年くらいかかるのではないか(これは私の勝手な予想ですが)と思っています。

友達にこの記事を教えてもらいました。去年から大量発生で1週間くらい前から毎日大掃除でノイローゼになりそうです。このハエは一度発生したら毎年発生するんですか?またいなくなることはないんですか?
交代勤務の息子には気の毒で…。何十年も現れなかったのに…。

コメントありがとうございます

>サボット☆パンチさん

コメントありがとうございます。
お役に立てて嬉しく存じ上げます。

やはりこの時期はコバエに悩まされる時期ですよね・・・(´・ω・)
毎日駆除しても湧いてくるので、とても悩んで苦労なさっているであろうとご察しします。

クロバネキノコバエはとても弱く少量の殺虫剤でも死んでしまうわけですが、いかんせん数が大量に湧くので市町村の公式ホームページの被害事例に書かれているように完全には処理しきれないですね…。

ただ上記で紹介した、家の周囲に撒く「わる虫フマキラー粉剤」などは、家に入り込む前に薬のところで大量に駆除されてるので効果的だと思います。

あとは虫コナーズとノーマットと蚊取り線香で地道に防いで、湧きやすい明け方~午前中頃(7時~10時頃)は窓・網戸を締切ることで減らすことは可能です。

それでも入ってきたものは殺虫剤で殺して掃除するしかないですね…。

住んでいらっしゃる地域によるかもしれませんが、あと1ヶ月もすればコバエも減ってくると思うので、それまでお互いに頑張りましょう!

リンクに関しても全てのページはフリーにしてるのでお気軽にどうぞです~(´ω`)

詳しい情報ありがとうございます。

クロバネキノコバエ対策を検索していましたら時田様のHPにたどり着きました。

幼虫駆除には殺虫剤を撒くのがベストと思い調べていましたが、ジフルベンズロンやニテンピラムなどの農薬系でしかヒットせず、専門的な知識がないので取扱い方法や他の植物への影響が良く分からず悩んでおりましたところ、詳しい殺虫剤の解説や市販の粒剤の案内など、本当に分かりやすい記事で助かりました。
まだまだクロバネキノコバエには悩まされそうですが、時田様の記事を参考にさせていただいて日々駆除に励みたいと思います。ありがとうございました。

誠に勝手ながら当方のblogにこの記事のリンクを貼らさせていただきますのでよろしくお願いします。
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心の安全が第一. Psychologist/Counselor/OPE Palliative Nurse/LPi 経営者CEO/Invest.国立大学/教育学/心理学→医学/看護学→総合病院。自己愛研究/医療統計。心理、医療職。心理/医療/経済の話題。

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