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自分らしさを失う原因①

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神経症関連→http://aikansyheiwa.blog21.fc2.com/blog-entry-11.html
幸福感→http://aikansyheiwa.blog21.fc2.com/blog-entry-12.html
幼児的願望の行動と動機→http://aikansyheiwa.blog21.fc2.com/blog-entry-14.html

引き続き、早稲田大学理工学部教授の加藤諦三氏のHPにある講演から、
引用しながら記述したいと思います。
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これをしたら好かれる
これをしたら嫌われる
という動機で動いている人が多い。


例えば
小さな子供が木に登りたいのか?砂場で遊びたいのか?人形で遊びたいのか?

この場合「木に登ったら親が認めてくれるから登る」のは従順である。

マズローは
人間の自己実現について
自分で認める方か、他人に認めてもらう方かだと
子供は他人に認めてもらう方を選びやすい、と言っている。

「人から認められてしか自分を実感できてない」ということは「自分らしさがない」ということである。

ex)
子供がいない夫婦がいる。
犬を飼いたいという妻。
子供がいないのに犬を飼うなんてイヤだという夫。
夫は周囲がどう思うかを気にして言っているため、奥さんは失望する。
離婚を考え始める。
しかし夫は最終局面に来ても他人の見方ばかりで、別れようと言っても周りの人がどういうかということを気にして離婚もしたくないという。
ご主人はどこにいるのか?
自分を人に良く見せるための行動しかない。
その人らしさがないのである。

「個性的な人は他人に認めてもらおうとして行動していない」

自分の喜びの体験とは何か?
周囲の好意が欲しい。
そのためだったら何でもする。
自分を殺して周囲の愛情を求める。

自分にとって何が大切が分かってる人が自分らしさがあるのである。

ex)
流行における美人も同じである。
こういう結婚をしたら親が認めてくれる、周囲がわーすごいと言うかどうかが価値観の中心となる。
そういう生き方をしているのではないか。
仮に付き合っても結婚しても目移りして、より美人を求めていく。
自分が好きかどうかではない。



被害者意識を持っている人というのは甘えている人である。
人と付き合うと自分らしさを失うという思い込みで、他人が自分に奉仕するのが当たり前だという。
自分らしさとは人との相互関係の中で自分らしさが出てくるものである。

なので、自分らしさが大切だといいながら、他人と付き合うのは何事かと言う人がいる。
しかし、それは逆である。


自我の確立した人ではない。

相互性を通じて自我が確立するのである。

「劣等感」について
「比較しなければ劣等感がなくなる」というのは逆である。
「劣等感があるからこそ他人の欠点が気になる」のである。
自分に劣等感があるから、自分を責めるか、反動形成で虚勢を張るのである。


交流分析のムリエル・ジェームスは「自我境界への不鮮明」という言葉を使っている。

「私はリンカーンだ」は精神病。
「私はリンカーンだったらなぁ」は神経症。
「私は私、リンカーンはリンカーン」は正常。


バスカリアンは「パーソンフンズ」という著書の中で
死んで神の前に行ったら、まず最初に問われることは
「なぜ成功しなかったか?」「なぜモーゼのような人間でなかったか?」ではなく
「なぜ自分は自分でなかったか?」「なぜ自己実現しなかったか?」と問うだろう。
と言っている。

劣等感のある人は他人の良い部分を真似ようとはしない、自分と比較して落ち込むからである。

アメリカの心理学者シーベリーは
アメリカ中を歩き回って研究し、悩んでる人に共通性を見つけ出した。
その共通点とは「次の一言がいえなかった人」である。
「I am not like that.」と言えなかった人が悩んでいるのである。
つまり「私は結構です」と言えなかった人である。

白鳥に良い鳴き声を期待するのは期待する方が間違いである。
期待はナイチンゲールにすれば良い。
しかし、自分はサヤナキ鳥になろうとする。

劣等感があると他人の期待に弱くなる。

自分の劣等感が強いので自分の長所を忘れてしまう。
世の中にはみんな長所短所がある。
劣等感があると自分の欠点を過剰に意識する。

欠けているものを自分の幸せにとって本質的なものだと言う。
欠けている物がないと幸せにはなれないと言う。


相手の欠点も長所も自分の欠点も長所も認め合うことが大切である。

シーベリーは「注意に注意せよ」と言っている。
「自分の注意は今どこに行っているのか意識すること」という意味である。

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自分らしさを失う原因②→http://aikansyheiwa.blog21.fc2.com/blog-entry-16.html
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テーマ : 心、意識、魂、生命、人間の可能性
ジャンル : 心と身体



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No title

正直に申しますと"突き放された"ような感じを受けました。人間は誰しも完璧ではないので批判それに当て嵌まる人も多いと思います。自分もそうでした。だけどもそれが=正しいとも思えないです。気にして体が震えるのは集団から外れる自分というのを想像するからです。また迎合していきたくない拒絶する気持ちは自分を殺したくないからです。でも結局のところ"自分"という存在は環境の中で生まれたものなので其の環境により他者により齎された"意識"というのを必死に守ろうとするのも変かもしれません。

サイコパスのページで「僕もかつて被害にあったように」と述べていることに気づきました。どれほど嫌な思いに遭ったかはわかりませんが、やはりその怨念とも言うべき感情の噴出があのページに表れているのでしょうか?・・・・もしかしたら自分は心理学者に頼りすぎなのかもしれません。心理学者も一人の人間。全てが正しいわけでも全てが導けるわけでもないですよね。小保方さんの母親はカウンセラー(?)心理学者(?)らしいですが小保方さんは嘘つきでしたしね。

No title

社会が良しとしないものは世の中に沢山あります。一般的によく聞くのが「溢れれば秩序が乱れるから」という抽象的なものです。ですが本当にそうなのでしょうか?○○をやれば○○になるという"因果関係"というのはあるのでしょうか?もし「ある」のならその"因果"という轍を踏まないために集団に迎合して"自分"とやらの色を消すのは良いことなのではないでしょうか?

「"自分にとって"というところが大切なキーポイントだと思います。」その自分にとって大切なもの譲れないものが他人にとっては大切でないものなのです。それを貫くことは「良いこと」と言いますが他者はそんなふうには言いません。徹底的に(嘲笑)笑いものにして自己に"恥"を植え付け対象物を手放させようとするのです。その多数の論理(勝者の論理)に染まりたくない外れ者の自分はサイコパスなのでしょうか?

・・・貴方の記事を軽く読んで思ったのですが一つのページで一つの結論を出す傾向があるように思えます。自分は引きこもりなので論文がどのようにあるべきかというのはわかりませんが一つで纏めれれるほど社会というのは単純なのでしょうか?また結論を出さなければいけない規則でもあるのでしょうか?Aでは"こう言い"Bでは"こう言う"では自分は何を信じればいいのでしょうか?

No title

>自分にとって信じているものを大切にすれば個性となるのですね。 (touhu)
>私もそう思います。 (neale)

個性とは何でしょうか?「人とは違うこと」それが個性でしょうか?サイコパスのページで社会規範がない人間がサイコパスなのだと断言して糾弾していましたが「社会規範」とは何でしょうか?社会の安定を守るために「社会規範」があるのですよね?ならば極論ですが「個性」なんてものはないほうが良いのではないでしょうか?

touhuさん、はじめましてこんにちは!
コメントありがとうございます!m(_ _)m
今後とも
料理のメニューの1品のように
考え方の参考の1つになれば幸いです。

>自分にとって信じているものを大切にすれば個性となるのですね。
私もそう思います。
特に他人ではなく"自分にとって"というところが大切なキーポイントだと思います。

個性とは何かと自分に問う私にとっては、参考になる考え方です。自分にとって信じているものを大切にすれば個性となるのですね。
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心の安全が第一. Psychologist/Counselor/OPE Palliative Nurse/LPi 経営者CEO/Invest.国立大学/教育学/心理学→医学/看護学→総合病院。自己愛研究/医療統計。心理、医療職。心理/医療/経済の話題。

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