伊勢神宮一人旅 後編 2013式年遷宮 -外宮-(2日目)

伊勢神宮一人旅 前編 2013式年遷宮 -内宮-(1日目)
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伊勢神宮一人旅 中編 -居酒屋 海山と伊勢ウィークリーマンション-(宿屋)
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の続きです。
伊勢市駅のすぐ前に月夜見宮(ツキヨミノミヤ)があります。前編で紹介した月讀宮と同じ神様です。
月讀は内宮の別宮。月夜見は外宮の別宮です。

内宮の別宮である月讀宮(月読宮)とどう違うのかと言うと表記の違いのようです。月讀は古事記からで、月夜見は日本書紀から使われています。
華僑ネットワーク=蘇我氏=天武系と考えれば、月を読む(暦を読む=陰陽道・占い=月蝕・日食=天皇の権威)という行為が神聖化されていた当時の事実を思えば、「月を読む」と太陽暦と関連付けられてバレるとまずいので、「月とは夜の月を見ることなんだよ」と後からの編纂過程で誤魔化したのではないでしょうか。
あるいは、古事記のみ上代特殊仮名遣において「月読 ヨ乙・ミ甲」なのに、日本書紀・万葉集では「月夜見 ヨ甲・ミ甲」と発音・音韻の使い分けをしています。
ここでは詳しく書きませんが、当時の天武系の発音や名称での書き分け、勢力争い、プライド的なジンクスを感じます。
この月夜見宮のとなりにひっそりと小道があり、その奥に大きな老木と一緒に稲荷様が祀られていました。

なぜだか分かりませんが、神社の神聖な雰囲気に対して、こちらの雰囲気は心霊スポットのように「この場にいたくない」という禍々しいものを感じて変な汗が出ました。
昔、大きな楠木に落雷が落ちて、民間の稲荷信仰も相まってこのような形になったそうですが、木のいびつさと、急に俗っぽい狐の眷属信仰が介在するコンボは、はっきり言って怖かったです。
徒歩で、外宮の方へ向かいました。
「豊受大神宮(とようけだいじんぐう:外宮)」御正殿前

豊受大神(トヨウケノオオミカミ)は、内宮の天照大御神(アマテラスオオカミ)の御食(みけつ)。つまり神々に差し上げる召し上がりものを守護する御食神(みけつかみ)です。このことから産業の神様として崇敬されています。現代風に言えば仕事・家計の「経済の神様」です。
もちろん豊受大御神の荒魂の祀られている多賀宮も参拝します。
個人的に、外宮の多賀宮(たがのみや)へ続く山道や階段が、伊勢神宮において最も神聖な気がします。
多賀宮へ続く道(早朝に朝日が昇る様子)


時間が余ったので、また内宮のおかげ横丁へ行って、昼食を「豚捨」で食べて来ました。
3年ほど前にmixiでここの牛鍋と牛丼が美味しいと勧められたので、そのことを思い出して注文しました。
それぞれ2000円、1000円ですが、非常に美味しかったので出す価値はあると思いました。3000円で牛鍋の定食を食べるより、この別々のセットで注文したほうがお得感があります。
「豚捨」の牛鍋と牛丼

また豚捨の入り口では1個85円のコロッケを提供しています。安価で食べ歩くには美味しいと思います。
この後、もう一度、内宮に参拝して、そこから五十鈴川駅までバスで向かって帰ろうと思いましたが、なんと五十鈴川駅からは平日の名古屋方面行きは、宇治山田駅で乗り換えなくてはいけないようで、そのために特急券を買わされました。
外宮→内宮のルートで多くの観光客は伊勢参するので、近鉄は内宮の最寄り駅である五十鈴川駅からは急行電車を出さずに、高価な特急券を買わせる(しかも図ったように1区間のみ)ように仕向けているんだなぁと察しました。
それでも特急電車のおかげで爆睡できたのでよかったです。
ただ、出費を抑えて急行電車で帰りたい場合、帰りは宇治山田駅か伊勢市駅から乗車することが大切だと学びました。
いろいろありましたが、今回の一人旅では、ホテルが安価だったおかげで予算が浮き、周れる場所も多くなり、発見も多くて非常に楽しく、学びになる旅行になりました。
おみやげには、定番の赤福もいいですが、今回はサメのタレ(サメの干物)をおかげ横丁で購入して帰って、近所の人にプレゼントしました。
<追記情報>
この記事をみて行きたいという人のために書いておくと、伊勢神宮は大きく内宮と外宮の2つがあって、外宮→内宮という参拝順路で周るのが通例です。
外宮の最寄り駅は伊勢市駅と宇治山田駅、内宮の最寄り駅は五十鈴川駅です。
内宮と外宮間は何本もバスが出ていて410円で簡単に移動できます。
もっとも安価かつ効率よく早く周れるコースは、
伊勢市駅に下車→そのまま徒歩(10分程度)で外宮まで行き参拝→外宮前から内宮行きのバス(55系統「内宮」行き)で猿田彦神社前で下車して猿田彦神社を参拝→そのまま徒歩でおかげ横丁を歩きつつ内宮を参拝→内宮前から外宮行きのバス(51系統「外宮」行き)で中村町に下車して月讀神社を参拝→中村町のバス停から51系統「外宮」行きで外宮前へ(あるいは徒歩で五十鈴川駅)→伊勢市駅から帰宅(あるいは五十鈴川駅から帰宅)
です。
猿田彦神社と月讀神社を参拝しないのであれば、
伊勢市駅に下車→そのまま徒歩(10分程度)で外宮まで行き参拝→外宮前から内宮行きのバス(55系統「内宮」行き)→内宮前で下車して内宮を参拝→内宮前から外宮行きのバスで五十鈴川駅か外宮前(伊勢市駅前)に戻って帰宅
でいいです。
ホテル・ウィークリーマンション伊勢さんを利用する伊勢観光1泊プランとしては、
○午前中に伊勢市駅に到着→徒歩で外宮とその付近を周る→昼食(外宮近く)→昼12:00~でホテルにチェックイン→バス移動し内宮とその付近を周る→夕食(内宮近く)→外宮前(ホテル)に戻ってウィークリーさんで宿泊→翌日、徒歩で伊勢市駅から帰る
あるいは、参拝順路が逆になりますが、
○午前中に五十鈴川駅に到着→バス移動し内宮とその付近を周る→昼食(内宮近く)→バス移動で外宮前へ行き、18時までにホテルへチェックイン→夕食(外宮近く)→ウィークリーさんで宿泊→翌日、徒歩で外宮を周って伊勢市駅から帰る
…内宮と外宮間で極力無駄なバスの往復を避けるためには、このどちらかになりますが、私は後者だったので18時までという縛りが、逆に内宮で夕食時間まではゆっくりできませんでした。後見の方のプラン作りの際に参考になれば幸いに存じ上げます。
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