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神学 vs 近代学問 (理系・文系を分離させることの危うさ)

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正確には副島氏の言うように「理科系と言う宗教」と言った方が正しいのかも知れません。


画像の大きさ上、FC2ブログには貼れなかったので、Seesaaブログに書きました。

よろしければ詳細はこちらをご参照下さい↓

神学 vs 近代学問 (理系・文系を分離させることの危うさ)
http://rextuseferu.seesaa.net/article/142022140.html
理系・文系という分け方は間違っている!(2) ~証明が出来なければ皆殺しである~
http://rextuseferu.seesaa.net/article/142151272.html
理系・文系という分け方は間違っている!(3) ~神の啓示と自然の創造~
http://rextuseferu.seesaa.net/article/142426379.html
理系・文系という分け方は間違っている!(4) ~魔女狩りとファンダメンタリスト~
http://rextuseferu.seesaa.net/article/142849282.html
理系・文系という分け方は間違っている!(5)~自然の創造が合理主義へ~
http://rextuseferu.seesaa.net/article/142932468.html
理系・文系という分け方は間違っている!(6)~~科学教という宗教は実在する~~
http://rextuseferu.seesaa.net/article/142945514.html


個人的にはそこまで気にしていないのですが、最近、世界的にも日本の学力が落ちたことが嘆かれています。

それに対して新書などの評論を読むと

「科学(理系)を学ばないから馬鹿になる」
「道徳教育や心の教育なんて甘えたことをしているから思考停止して馬鹿になる」

と言った記述を多く見かけます。


更に、最近僕がよく読んでいるオカルト批判で有名な大槻義彦氏や池内了氏、菊池聡氏の本になると

「科学の知識に乏しい馬鹿で無能な低学歴の奴らが、知識の偏重を起こして殺人を犯している」
「目に観えない世界を信じる連中はいずれ拝金思想で政治にも手を出し、オウム真理教のように大量殺人を犯すので危ない」


という、仮に妄想であっても飛躍しすぎなトンデモ論を展開しているので、読んでいて不愉快極まりないわけですが、だいたいこれらの疑似科学批判の本は、朝日・岩波新書系列(左翼:マルクス主義)から出ているので「あー・・なるほどね、そういう裏があるからね」と納得して読んでいます。

(しかも一言も中国共産党のマルクス主義(科学崇拝)の思想で起こった天安門事件[目に観えない世界を信じる人を1億人近く大虐殺した歴史的な事件]や、その流れで、いまだに現在進行形でチベットやウィグルや台湾で宗教者などを無差別に1億人近く大虐殺していることについては触れてもいません)



「学問で、なぜ日本がヨーロッパ諸国に劣っていくのか?」

という疑問に対して、副島隆彦氏が「宗教と科学をなぜ人類は大きく分けるようになったのか論」や「理科系という宗教団体の信者たち」や「ミネルヴァのフクロウは夜飛び立つ論」を展開していましたが、やっとその意味が解読できたので解説しておきます。

日本において学問は「文系 vs 理系」のスタイルが定着しているのですが、この分離がそもそもの欠点なのです。


なぜなら、ヨーロッパでは「神学 vs 近代学問」のスタイルだからです。


神学とは「神様が存在することを証明する」ことを目的とした学問です。
日本人は、キリスト教やユダヤ教やイスラム教などの唯一神ではなく、八百万の神々なので神学という言葉も学問も馴染みがないようにも思います。
ちなみに哲学や人文学や文学は神学の下に属します。


近代学問とは、神学とは反対に「近代科学」のことです。
この派閥に属するヨーロッパの知識人は15歳くらいになると「自分は神様を信じない」という表明をして、近代学問を学んでいくそうです。


これだけ聞くと「なーんだ、神学=文系で、近代学問=理系じゃないか」と思うかも知れませんが、この安易な勘違いが大きな落とし穴なのです。

実は、日本では理系であるはずの「数学」は「神学」に属しています。

その中で「数学」は道具としてだけ使われます。

元々の科学は、哲学の流れから派生したものなので、数学は神学に属するのです。

「工学」「機械工学」も「科学」ではなく「応用科学」と言われ、道具として利用されます。

発見が「科学」であって、発明は「実用新案」に過ぎない、ただの道具なのです。

日本では同じ理系に思われている物理学におけるアインシュタインの一般相対性理論と、量子力学のボーアの量子論は、今も対立し続けています。

このように「学問」の時点で「科学」なのは「当たり前」であって、日本で言う理系・文系などは、ヨーロッパの神学・近代学問においては両方とも初級学問(=下等学問)に過ぎないのです。

哲学も数学も工学も文学も人文学も文学も、神学・近代学問の両方で初級学問なのです。
(日本で言うと小学校で文理が区別されてなくても、仮に文系でも”さんすう”を習うし、仮に理系でも”こくご”を両方習うというのと同じ感覚です)


そしてこの総称を「学問(科学)」と言うのです。


繰り返しますが「学問」のことを「科学(サイエンス)」というのです。


その「科学(サイセンス)」とは「理科系」と訳されるのではありません。


なので、メディアや新書の評論家が言うように、決して理科系が弱いから劣ってきているのではないです。

そもそも土台から違うのです。

理系・文系なんて考え方はヨーロッパでは前近代(500年以上前)に終わっているのです。

「理科系=科学」「文科系=いい加減な、自分勝手な、自分勝手の考えの寄せ集め」だと考えて、「数学」ができるかできないで「理科系」と「文科系」に分けたりすれば、日本の価値観と世界的な価値観との間に大きな欠陥が生まれて日本が脱落していく原因になるわけです。


科学を理系だと区別した(訳した)裏には、目には観えない世界を否定したがる当時の左翼知識人の臭さがプンプンします。
(現在も日本の大学の多くは裏が共産党です、俗に言う”理系”に行けば行くほどそのマルクス色が強くなります

「過去に証明された科学」で万能だと完成し、それを聖書のように信仰して、「未来の未知なる科学」を切り捨てる、変な連中には注意したいです。


画像の大きさ上、FC2ブログには貼れなかったので、Seesaaブログに書きました。

よろしければ詳細はこちらをご参照下さい↓

神学 vs 近代学問 (理系・文系を分離させることの危うさ)
http://rextuseferu.seesaa.net/article/142022140.html
理系・文系という分け方は間違っている!(2) ~証明が出来なければ皆殺しである~
http://rextuseferu.seesaa.net/article/142151272.html
理系・文系という分け方は間違っている!(3) ~神の啓示と自然の創造~
http://rextuseferu.seesaa.net/article/142426379.html
理系・文系という分け方は間違っている!(4) ~魔女狩りとファンダメンタリスト~
http://rextuseferu.seesaa.net/article/142849282.html
理系・文系という分け方は間違っている!(5)~自然の創造が合理主義へ~
http://rextuseferu.seesaa.net/article/142932468.html
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「神」を完全に解明しました!!(SB量子神学)

 全知全能の「神」の定義です。詳しい説明は、Amazon(KDP)による電子書籍『「神」を完全に解明しました!!(SB量子神学)』シリーズの《基礎論》(ASIN:B019FR2XBC)、《詳細論》(ASIN:B019QNGL4K)、《真如論》(ASIN:B01EGRQXC6)、《独在論》(ASIN:B01EJ2URXO)の中にあります。

 まず、特定の1つの状態として全知全能の「神」を定義しようとすると、解無しです。「神」を「○○○である」と定義すると、「神」は「○○○でない」を放棄し、全知全能でなくなってしまうからです。「神」が全知全能であるためには、「○○○である」と「○○○でない」の両方を満たさねばなりませんが、これだと矛盾が生じてしまい、「神」とは何かを議論する事自体が無意味になってしまいます。

 これを超越する方法が1つ有ります。量子力学の多世界解釈です。「神」は、この世界で「○○○である」を、別の世界で「○○○でない」を実現し、両者は線形の重ね合わせであって互いに相互作用しないので、個々の世界に矛盾は無い、と考えれば良いのです。つまり「神」を、様々な状態の集合として定義することになります。

 「全知全能の「神」は、存在し得るすべての心M0、M1、M2、M3、…を体験しているか?」と尋ねてみます。もちろんYESです。NOだったら全知全能とは言えません。つまり、「存在し得るすべての心M0、M1、M2、M3、…を体験すること」は、全知全能の「神」であるための必要条件です。では、これ以外にも条件が必要でしょうか? それは不要です。仮にこれ以外に「○○○であること」が必要だと仮定してみても、結局これは、「「○○○である」と認識している心を体験すること」になるからです。従って、「存在し得るすべての心M0、M1、M2、M3、…を体験すること」は、全知全能の「神」であるための必要十分条件です。そして全知全能の「神」の定義は、「存在し得るすべての心M0、M1、M2、M3、…を要素とする集合{M}」になります。

 M0が完全な無意識状態の「空」であり、M1、M2、M3、…が特定の有意識状態「色」であり、M0=M1+M2+M3+…〔色即是空・空即是色〕。大乗仏教でいう「真如」の超越状態がM0、束縛状態がM1、M2、M3、…。西田幾多郎のいう「絶対無」がM0、「絶対有」がM1、M2、M3、…、「絶対矛盾的自己同一」がM0=M1+M2+M3+…です。

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 全知全能の「神」の説明です。Amazon(KDP)による電子書籍『「神」を完全に解明しました!!(SB量子神学)』の《詳細論》(ASIN:B019QNGL4K)からの引用です。

 ライプニッツのモナドロジーに則り、実在するのは個々の心(モナド)だけであり、客観的物質世界なるものは実在しないと考えます。さらに量子力学の多世界解釈を取り、存在し得るすべての心M0、M1、M2、M3、…が実在していると考え、その集合{M}を「神」と定義します。人間の心は要素の1つです。「神」は、あらゆる心の状態を体験しているという意味で「全知全能」です。個々の心が持てる情報をNビットとし、個々のビットが独立して「0」、「1」、「?」(=「0」+「1」)の3つを取り得るとすると、全部で3^N種類の心になります(N→∞)。

 2つの心MiとMjが、シュレディンガーの猫の「生きた状態を知覚した心」と「死んだ状態を知覚した心」のように矛盾する情報を持つとき、<Mi|Mi>=<Mj|Mj>=1(自分にとって自分の存在確率は1)ですが、<Mi|Mj>=<Mj|Mi>=0(自分にとって相手の存在確率は0)です。つまり個々の心Mi(i=0、1、2、3、…)は、「「存在する」と認識する視点に立てば「存在する」」、「「存在しない」と認識する視点に立てば「存在しない」」のダブル・トートロジーを満たしています。これを「半存在」と呼びます。こう考えると、「なぜ存在するのか?」、「なぜ存在しないのか?」という謎自体が消滅します。

 1人の人間である自分の心M1は、「なぜ自分の心M1は、「存在しない」ではなく「存在する」の方なのか?」、「なぜ自分の心は、他のM2、M3、M4、…ではなくこのM1なのか?」、「なぜ自分が住む世界の物理法則は、他の物理法則ではなくこの物理法則なのか?」、…等の謎を感じますが、「神」の視点に立てば、すべての謎が消滅します。「神」は全知全能であり、あらゆる○○○に対し、「○○○である」と認識する心と「○○○でない」と認識する心の両方を作っています。そして、「「○○○である」と認識する視点に立てば「○○○である」と認識する」、「「○○○でない」と認識する視点に立てば「○○○でない」と認識する」というダブル・トートロジーが成立しているだけです。「神」に謎は何も有りません。

 さらに、自分が体験しているのは1人の人間の心M1だけだと考えると、M1に対し「もっとこうありたかったのに…」という不満が生じます。実は自分こそが「神」であり、本当は存在し得るすべての心M0、M1、M2、M3、…を平等に体験しているのだと悟れば、何一つ不満も無くなります。これが究極の悟りです。「神」は完全な「無」M0であると同時に、すべての「有」M1、M2、M3、…でもあります。これがM0=M1+M2+M3+…〔色即是空・空即是色〕。「神」もまた「半存在」であり、「存在する」と「存在しない」の両方を実現しています。一方だけ実現して他方を放棄すると、全知全能でなくなってしまいますから。

 長文のコメント、失礼いたしました。

http://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E7%A5%9E%E3%80%8D%E3%82%92%E5%AE%8C%E5%85%A8%E3%81%AB%E8%A7%A3%E6%98%8E%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F-SB%E9%87%8F%E5%AD%90%E7%A5%9E%E5%AD%A6-%E3%80%8A%E8%A9%B3%E7%B4%B0%E8%AB%96%E3%80%8B-%E9%A6%AC%E5%A0%B4%E7%B4%94%E9%9B%84-ebook/dp/B019QNGL4K?ie=UTF8&*Version*=1&*entries*=0
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