心理学と精神分析の基本

みなさんも知っていることと思いますが、最初に心理の研究を始めたのはフロイトという人です。
ジークムント・フロイト(Sigmund Freud)は精神分析学者の創始者であり、自称は心理学者です。心理学においてフロイトは他人の存在は無重視する傾向があり、全ては自分の自我が勝手にしていること考えていました。
余談になりますが、自我と自己(セルフ)は似ているようで違います。
対立的にコフートという心理学者は、他人の存在を重視していました。
彼によると自己(セルフ)とは、自我とは逆に自分自身で感じられるものであり、直接他者と関わるものと考えていました。
自我は自己(セルフ)を動かして他者と関わるため、直接他者にかかわることはありません。
自我は無意識を説明できないためです。
つまり、他者視点(客観的視点)での私的な体験を自己と言います。
例えば、自分は悲しんでいる、など自身で感じられるということです。
よって【相手と共感することで他人の自己が観察できる】
というのがコフートの考え方です。
ちなみに、メラニー・クラインは乳児の自己はバラバラでまとまりのないもの、と考えていました。
話を戻しますが、フロイトは人の心を3要素に分けました。
◎エス[Es]・・動物的本能(欲求や感情)
◎超自我[スーパーエゴ]・・親や周囲から教えられた躾(しつけ)
◎自我[エゴ]・・上記の2つをコントロールする機能
の3つです。
このうちエス[Es]を抑圧していると神経症になります。
「神経症」とは精神分析において人の心の病気のレベルを大きく三段階に分けた場合の初期の状態のことです。
Ⅰ【神経症レベル】
↓
Ⅱ【人格障害レベル】
↓
Ⅲ【精神病レベル】
上から下に向かって深刻になっていくと考えてもらえれば良いです。
人に悩みを植え付ける根源である神経症・人格障害者への考察・対処法まとめリンク
http://aikansyheiwa.blog21.fc2.com/blog-entry-243.html
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U代表さん、はじめましてこんにちは!
コメントを頂いて嬉しいです、ありがとうございます!お褒め頂いて恐縮です。
私も習ったばかりの知識をここで復習も兼ねて書き込んでいるような感じで(照)まだまだ未熟です。
U代表さんも心理学や精神医学等を習っておられるのでしょうか、まさに文字通りコフートのように共感してくれる方がいて感動しました。
コメントを頂いて嬉しいです、ありがとうございます!お褒め頂いて恐縮です。
私も習ったばかりの知識をここで復習も兼ねて書き込んでいるような感じで(照)まだまだ未熟です。
U代表さんも心理学や精神医学等を習っておられるのでしょうか、まさに文字通りコフートのように共感してくれる方がいて感動しました。
私も去年習いました。分かりやすくまとめられていますね。