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分裂するオカルト批判 -科学崇拝の危うさ・未来予測は永久不滅-

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大槻義彦氏や池内了氏の著書を読んでいて、あまりに偏った文章に本当に嫌気がさしていたところ(大槻氏に同意できるのはアポロの月面着陸はなかったろう論くらいです)、科学者としては同じ仲間である菊池聡氏の著書をいくらか読んでいたら、(やっと)多々まともな意見の内容になっていたので、小難しい文章ですが、そのまま転載しておきます。

面白いことに、科学者同士の中でも大槻教授グループとは距離を置こうとする動きがあるようです。


超常現象の心理学―人はなぜオカルトにひかれるのか (平凡社新書)超常現象の心理学―人はなぜオカルトにひかれるのか (平凡社新書)
(1999/12)
菊池 聡

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1冊目
「超常現象の心理学」 菊池 聡
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私は大槻義彦教授を賞賛してやまないが、最近ヤバいと思う。
それは思考の態度という点でオカルト信者とかなり似通った面が見えてきたからである。
マスコミが求めているのは手っ取り早い結論のみだとはいえ、オカルト信者が貧弱な根拠で超常原理へ直行するのと同じような態度で全否定へ直行しすぎてはいまいか。

大槻教授は物理学の基本原理に反する超能力などと存在しないと断言する。
これは結論としてはその通りかもしれない。
しかし、そもそもの超常現象の存在や性質などは確実に捉えているものではない。
一つ一つの超常現象と呼ばれるものそれ自体が物理学の基本法則に反するかどうかはわからない。
そして大槻教授が代わりに示す超常現象の「科学的解釈」の中には不十分な証拠で強引に結論に持って行ってしまう過程が見られることである。
これでは論法の点でオカルト側と同じになってしまう。
もっとじっくりと超常現象の中身を検討すべきではないだろうか。

大槻教授はいきなり未知の現象自体を全否定してしまう。
論理的に言えば

「主張の根拠が不十分なため、その(特定の)実在説は根拠を失う」

のであって結論自体はほとんど同じとはいえ、そこから「超常現象は絶対に存在しない」と決定することは論理的に不可能である。
最近、教授はテレビでオカルト信者とさかんに激論バトルを繰り広げているが、話のレベルがどんどん落ちてきて、まるで漫才のようになることもしばしばある。

ジャパン・スケプティクス(JS)という学会をご存じだろうか。
スケプティクスとは懐疑的に考える人という意味で、超能力やUFO、心霊などのオカルト現象を科学的かつ批判的に研究する学会である。

どんな出来事でもきちんと検証もしないうちに「そんなバカなことはありえない」と頭ごなしに否定してしまうとすればそれこそが思考停止であり、非科学的な態度だと言うことである。

科学的に考えるために必要なのはオカルト的な主張を先入観で否定することではなく一つ一つを実証的に批判検討していこうという精神にほかならない。

否定すべきものは否定し、わからないものは引き続き十分研究した上で判断する。事実を明らかにするために批判的な立場からオカルト超常現象を考えようというのがJSの目的とされる。
_______________________________________________________________________________________________
転載終わり



超常現象をなぜ信じるのか (ブルーバックス)超常現象をなぜ信じるのか (ブルーバックス)
(1998/09/18)
菊池 聡

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2冊目
「超常現象をなぜ信じるのか ~思い込みを生む体験のあやうさ~」菊池 聡
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●茨城大学の伊藤哲司助教授は理系と文系で大学内で「超常現象を信じるか?」ということで調査した結果、80%は肯定的で、20%は否定的だった。
そして意外にも、理系の人の方が肯定的な回答をした人の比率が多かった。
この理由として「対象が未知であって、科学的な調査を必要とする場合、その対象を全否定することは絶対に不可能だから」ということだった。

●関西の大学の271人に対しての不思議現象への調査では、「霊や超能力」「占い」が大きく感心される領域であることが分かった。

●中部と関西の2つの国立大学の調査では、「信じますか?」という質問の仕方では否定的な意見が多かったのに対し、「人の行動を予測する上で役に立つと思いますか?」という質問の仕方だと肯定的な意見が多くなった。
これによって聞き方次第で肯定・否定が変わることが明らかになった。

信じる心は無知や教育が欠如しているからではない。
また、信じるのは科学の知識が欠けいているからではない。
そして科学と対立するものでもない。

証明されていないものの可能性の否定を論理的にするのは不可能である。

_______________________________________________________________________________________________
転載終わり



「証明された科学が正義で、それ以外は悪なので抹消すべきだ」といわんばかりの善悪判断まで混同してしまった大槻義彦氏や池内了氏の著書に比べて菊池聡氏の方がまだ救いがありました。

「過去に証明された科学」で万能だと完成し、それを聖書のように信仰して「未来の未知なる科学」を切り捨てる奇妙な方々は、もうたぶん確実に、大学闘争時から教育分野に潜伏している中国共産党の毛沢東・マルクス・レーニン主義の革マル派・日本赤軍などの権威的な科学崇拝の徹底を目指す共産主義思想の過激派左翼の残党なのだ、と個人的に確信してきました。
中国共産党の科学崇拝によって目に見えない世界を信じる人を1億人近く(歴史上最多の)大虐殺した文化大革命・天安門事件
(これによって中国の経済発展が20年以上遅れたと言われる)や、

現在もこの思想でチベットの仏教徒・ウイグルのイスラム教徒を大虐殺している歴史的事実に触れていない(隠したがる)あたりが今のマスコミと同じく典型的な左翼っぽくて怪しすぎます。

中国の毛沢東の科学崇拝で1億人近くも虐殺して死者・重軽傷者を出した天安門事件、
日本のオウム真理教で12人の犠牲となった地下鉄サリン事件、
インパクトがあって印象に残るのは後者のサリン事件ですが、
明らかに歴史的な被害や数から見ても、前者の中国政府と同じ科学崇拝(科学という宗教思想)の持ち主の方がヤバいと思います。


現にオウム自体、元々学生運動時代からの赤軍派・革マル派などに代表される左翼団体(上記の中国共産党を理想郷とする集団)が、解体してきて、すがる(依存する)ものがなくなって、アノミー(無秩序)になってやり始めたのがオウム真理教なのです。

だからオウムの信者の大半は高学歴な理科系であり、科学万能主義者(左翼、理科系は最大の牙城)からできた宗教であったからこそ、サリンも作れる科学力がありました。

神に祈っていたらサリンがプレゼントされたわけではありません。



よく非科学的だ疑似科学だ、と批判されるマイナスイオンや波動などは科学的にも実際に”ある(存在する)”のですが、
”人体に及ぼす影響”となるとその証明は難しいために、(具体的な検証もなしに、しかも批判している相手の著書も論文も読まずに)科学者が「前例にないから」という理由だけで感情論で批判してくるのです。

この傾向は彼らの著書を読んでいて痛いほど伝わってきました。

読んでいて「そりゃ相手側じゃなくて著者自身のことじゃないか、人のふり見て我がフリ直しなさいよ」と言うツッコミが、自分の頭の中でキリがないほど出て来ました。


個人的に尊敬してやまない副島隆彦氏の最近の著書でカルトとオカルトの違いについても説明されていたので、ついでに載せておきます。 オカルトとカルトの違いを知っておくことが必要です。


「副島隆彦の人生道場」 副島隆彦

副島隆彦の人生道場副島隆彦の人生道場
(2008/02/08)
副島 隆彦

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カルトとオカルトは違う。

オカルト(ocult)とは、簡潔に言えば黒魔術(black magic)のことだ。

それに対して、

カルト(cult)というのは、狂信的な新興宗教団体のことだ。

案外こういう事を、日本人の知識層は知らない。
こういう語義(デフィニション)の細かい区別をちゃんと付けながら英文を読まなければならない。語(単語:ワート)の一つ一つに思想(ソート)の意味が込められている。そのことが分からないと英文は読めない。
このことが日本の弱点なのだ。私はこつこつ英文を長年読んできた。そのとき、日本の勉強秀才たちだったら、さらさら読み飛ばして、あるいは一通りのきちんとした、「それなりに正しい」日本語文に直して、それで分かった気になっている。そこが問題なのだ。
_______________________________________________________________________________________________
転載終わり


オカルト(ocult)とは、黒魔術、つまり魔女と呼ばれたカバラ・グノーシスなどの神秘主義の説く世界観のことです。

対して、カルト(cult)とは、狂信的な新興宗教団体のことで、それが必ずしも神秘主義とは限りません。

例えば「科学教」とも呼ばれるニュートンが先駆のキリスト教プロテスタント・ユニテリアン派などは、科学を信奉する宗教団体、つまり「科学の狂信的な新興宗教団体」です。

だからオカルトとカルトは似ているようで、全く意味が違います。
歴史的な事実を知れば知るほど、この違いの重要性に気付かされます。



科学と言えば唯物論的で、この思想は仏教の思想とほとんど近しいですが、
(仏教は有か無か、ではなく、その中間の”空(くう)”の立場をとる)


そもそも仏教が生き残ってきたのは「おみくじ(近未来予測)」を取り入れる柔軟性があったからです。

時間軸だけで考えれば、人の悩みは「過去への後悔」「未来への不安」の2つだけであって、今悩んでいたとしてもそれは1秒後には過去になっています。

特に「未来への不安」と言うのはいつの時代も、どんな人でも消えることはありません。
なので誰しも「近未来予測」と言うことに興味を持ちます。

この点で、副島氏は、
未来に起こる不利益な困難を事前に知って備えるために占いや呪術を求めるのは人間の本能であって、永久にこれが消えることはない。
「未来の不安」を「商法」として利用しようとユダヤ人がラチオ・リーズン(ratioとreason:拝金と強欲の思想)で考え出したのが「保険制度」であって、
おみくじや呪術で繁栄を願う中国の道教(タオイズム)は偉大であり、
自分も経済・金融という面で「近未来予測」することで多くの人を助けようと思う。

と述べていますが、その通りだと思います。

どの時代も大衆が求めるのは科学ではなく占いや呪術です。
この傾向は未来永久に続くと思います。

疑似科学批判の本が売れない理由は、批判する科学者の著者自身が述べるように日本人の科学的知識の欠如や学歴低下したから、などではなく、単にこのような大衆の(本能的な)ニーズが分かっていないからだと思います。

現代の日本の自然科学は、昔の初期の仏教によく似ています。
自然科学の基礎は、そもそも起源は宗教の「未来予測」の思想にあるのに、この基礎的なことを忘れて唯物論を徹底しているようでは、衰退した仏教と同じ道をたどることになるのは必然です。

やはり、死者と交信する装置を作ったエジソンや、地震兵器や気象操作装置や死後の世界や守護霊の研究をしたニコラ・テスラのように、
いくら怪しくておかしいと言われても、無限の探求心を動機に証明されていない疑似科学に対して科学や物理学などで多面的にアプローチしていく船井幸雄氏のような”姿勢”が一番、本物の科学者として素晴らしいのではないかと個人的に思います。

この点では副島氏も共通です。

一流の科学者は、神、宇宙霊とか魂に関して
「あるかもしれないし、ないかもしれない。 でも、あるような気がする」と言います。


人に悩みを植え付ける根源である神経症・人格障害者への考察・対処法まとめリンク
http://aikansyheiwa.blog21.fc2.com/blog-entry-243.html

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心理学専攻カウンセラー(24歳)。
名古屋大学/教育学部/心理発達科学。たまに大学院にいる。人格心理学・認知心理学・発達心理学の臨床・社会的な自己愛・対人関係論が主な研究領域。
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