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中国人の「義」と「打抱不平」の思想の心理学(2)~中国人は騙されやすいか?~

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前回:「中国人の「義」と「打抱不平」の思想の心理学(1)」
http://aikansyheiwa.blog21.fc2.com/blog-entry-65.html
の続きです。

この2つの思想を日本人が理解すれば、中国人と円滑に対等に関係が結べるのではないかと思います。

あくまで理解するだけで、態度まで真似る必要はありません。
日本人は日本人としての態度を貫けばいいと思います。

仮に、日本が態度を見習うとすれば、ヨーロッパ人です。
庶民は貧乏のままでも「アメリカや中国は拝金主義に没頭する愚か者だ」と冷静に見下して、決して世界覇権(グローバリズム・地球支配)を求めようとなどはしません。
中でもニーチェやゲーテが一番、日本人にしっくり来ると思います。


中国人の「嘘つき」「無関心」の伝統は、社会心理学の「信頼と安心」の話で考えると、
日本人と比較して企業間では”安心”の範囲が非常に狭く、そもそも「この人なら自分から搾取しないな(安心)」と期待さえもしていないように思います。お互いに搾取して当たり前」の関係です。

つまり逆にアメリカと同じように”信頼”が高い傾向があります。 よって社会的不確実性(自分の身が危険にさらされること)も高いです。
しかし「相手が未知でも付き合わないといけないな(信頼)」ということも言えますが、付き合う云々より、そもそも「無関心」です。個人の利益のみを求めて虎子坦々と働いていることになります。

こうなるとアメリカと同じように”安心”の関係を求める傾向が出てくるはずではないでしょうか。

アメリカ人の愛国心というのは「自由を認めてくれる国家が素晴らしい」ということにあり、愛国心を持つ持たないも自由です。
更に個人主義も相まって、確固とした宗教(そもそもキリスト教が子は母の子でなく神の子だと教えて、個人主義を誘発しているが)でもない限り、アノミー(無秩序)に陥りやすいです。
よってアメリカ人は人間同士の関係性”安心”を求めて悩みます。

日本人の場合は、そもそも愛国心は右翼的で悪だと(街宣右翼=在日外国人の煽動活動も相まって)暗黙の了解で禁止されて、アメリカから戦後WGIP(ウォーギルドインフォメーションプログラム)により「地球市民だ、人類皆兄弟だ、人類平等だ、日本人だけは自虐的に反省するべきだ」と洗脳教育されています。

日本人は、信頼の関係(得があれば友人を捨ててもそちらを選ぶ、人間関係まで踏み込まない仕事だけの契約的な腹6部の付き合い)というものを知らず、過度に相手に安心を求める傾向があります。
宗教も非科学的だと、科学教信者(マルクス左翼=中国共産党=元はキリスト教ユニテリアンという宗教思想)によって悪だとされて、愛国心も悪だとされているので、アメリカ以上にアノミーに陥る傾向が強いです。(そして科学教や、地位や名誉にアノミーの救済を求めて依存する)

中国人の場合は、文化大革命以後、「国が嫌いだ」という意志は国民サイドで多くは共有しています。
また、それぞれの地域でお金を回したり宗教を持ったりして独立しています。
よってアノミーには陥りにくい傾向がありそうです。
個人の”義”の中だけに”安心”(中国人としての民族意識=愛国心とは少し違う)があり、その枠組み以外のほとんどは”信頼”関係で成り立っています。
よって信頼が裏切られても、義だけはアノミー救済のための最後の「安心セーフティネット」として機能しているのではないでしょうか。(人口は世界一なのに中国本土の自殺率は世界25位と低いが、香港だけ16位と少し高い)

中国人は相手をそもそも信用していないので、事前に相手の情報を得る機会も少なく、中国人自身も「騙されやすい」傾向が強いです。
「正直者」ではないので、バカを見るという傾向も強いはずです。

中国の紅い資本主義の発展していく上では”信頼”関係のため損は少なく理想的かもしれませんが、
一方で「正直者」ではないので損をしやすい傾向があります。


こう考えると中国人は、

『損は少ないが、騙されやすくて損をする』

という結論に至ります。
だからこそ「打抱不平(無関心)」の思想が発展したわけですが、それが更に「中国人の騙されやすさ」を感化させて損を招いていると思います。

それで開き直って「騙される方が悪い」と、「義」の思想で、自分から「不正直」に相手を騙しに行くので、余計に損をします。

結局、取引コスト(大事な関係よりコストの安い方を選ぶ[”義”の関係でも安いことが大前提、コストが高くなれば大事な関係でもすぐ裏切る])で損は少なくても、それ以上に中華思想によって損をしている要素の方が上回っているのです。

参考文献

「”信頼と構造”こころと社会の進化ゲーム 」
山岸俊男(東大出版 1998)

信頼の構造―こころと社会の進化ゲーム信頼の構造―こころと社会の進化ゲーム
(1998/05)
山岸 俊男

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「安心社会から信頼社会へ―日本型システムの行方」
山岸俊男 著(中公新書 1999/06)

安心社会から信頼社会へ―日本型システムの行方 (中公新書)安心社会から信頼社会へ―日本型システムの行方 (中公新書)
(1999/06)
山岸 俊男

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「小室直樹の中国原論」小室直樹 徳間書店 (1996/4)

小室直樹の中国原論小室直樹の中国原論
(1996/04)
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「中国の赤い資本主義は平和な帝国を目指す」副島隆彦 ビジネス社(2008/1)

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(2007/12/26)
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人に悩みを植え付ける根源である神経症・人格障害者への考察・対処法まとめリンク
http://aikansyheiwa.blog21.fc2.com/blog-entry-243.html
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